tsukisama’s blog (支店)

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OM SYSTEM(旧OLYMPUS)の診断サービスにレンズ2本を出してみた。

本記事は移転しました。

約5秒後にリダイレクトします。

OM SYSTEMの診断サービスにレンズ2本を出してみました。

ワタシは決して所謂「OM信者」ではありませんが、マイクロフォーサーズ歴はムダに長いです。

"マイクロ"になる前のフォーサーズから使っているので、規格ができてからずっと、ということになります。

センサーが小さいく高感度ノイズが出やすいとかよく言われてますが、撮影条件が特殊でなければ、撮れる写真はそれほど悪くありません。

それはレンズが"かなり"良いからだと思っています。

そういったこともあって今まで信用して使って来ているのですが、最近「あれ、なんか調子悪いな」と思うことが多くなりました。

もちろん、それは特定のレンズを使った場合に限って、のことですけど。

どうも、ピントが甘いというか、ズレてるというか。

そのせいなのか、解像感もちょっとなぁ、と思うことが多いのです。

そのレンズは、

 M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

の2本で、いずれも巷のレビューでは悪くない評価、いや、むしろ絶大なる高評価を得ているレンズです。

でも個人的にはちょっと期待外れの2本なんです。

期待外れ(個人差あり)の2本

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

この焦点域のレンズはフォーサーズではZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4を使っていたせいで、そのぐらいの写真が撮れるもんだ、という期待があったからかもしれませんが、ちょっと裏切られた感を強く感じています。

まあ、これは比較の対象が凄すぎだったのかもしれませんけど。

フォーサーズのZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4は本当に良いレンズでした。

光学補正はほぼ完ぺき、歪曲収差などなく、電子補正がほぼ不要なスーパーレンズでファインダーを覗いて見ているだけで楽しかったです。

話をもどして、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROですが、今手元にあるのは2本目です。

1本目は予約までして新品で買ったのですが、その時から、ちょっとなぁぁぁ、という感じになることが多くいったん売却しました。

でもやっぱり広角域のズームが欲しくなり、新型が出て値崩れしていたPanasonicのを中古で購入したりしました。

それでいったんは満足したのですが、なんかやっぱりちょっとなぁ、と思い、結局また中古で買い戻した、という経緯です。

でも、今でもまだ納得してるわけではなく、使用時にはMFで確実にピント合わせするようにしています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

比較的最近購入しましたが、既に売却しました。

手元にあったのは約1か月ってところです。

自宅から月や旅客機を撮ることにちょっと凝り始め、この焦点域のズームが欲しくなり、当初はF4.0の方を購入しました(所有中)。

このレンズ(F4.0の方)はハッセルブラッド一式を売って得た資金で購入したのですが、さすがにPROレンズということもあり、かなりの小型ズームの見かけからは想像できない写真が簡単に撮れる、スーパーなレンズだと思っています。

tsukisama.hatenablog.com

しかし、残念なことにF4.0の方のレンズはテレコンバーターが使用できません。

もうちょっと望遠域を伸ばしたい、と思い、たまたま中古で良いと思われるモノが見つかったあったこともあって、F2.8とテレコンバーター(MC-14,MC-20両方 (^^;) )を購入しました。

しかし、撮れる写真にちょっと、いや、かなりガッカリしました。

テレコンバーター無しの素の状態でも、ピント精度なのか解像度なのか、いずれにしてもF4.0の足元にも及ばないぐらい、撮れる写真の出来高の悪さに目を疑いました。

写真とるのが下手くそだからか、レンズが中古だからなのか、とかいろいろ思い、テストじみた撮影をしてみたりしましたが、F4.0に比べると納得できる写真の撮れる確率が2割程度で、明らかに歩留まりが悪いです。

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
(左:全景、右:飛行機部分等倍切り出し)
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
(左:全景、右:飛行機部分等倍切り出し)

歩留まりが悪い、ということは、条件さえそろえば、良い結果が得られる性能は有る、ということなのですが、そうそう条件がそろった撮影ができるわけではありませんし、F4.0ではできるのにF2.8ではできない、というのはいかがなものか、そう思い始めました。

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
(左:全景、右:飛行機部分等倍切り出し)
静態ならAF後にMFでピント調整すればちゃんと写る
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
(左:全景、右:飛行機部分等倍切り出し) 
F4.0は何もしなくてもAF任せでこの写り

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROにテレコン(MC-20)を使うと、ほぼ(テレコンを)使う気をなくさせるのに十分な結果になります(個人差あり)

MC-14だと若干マシですが、いずれにしてもテレコン使う気をなくさせるに十分な、かなり期待外れの絵しか撮れないな、ということになります。

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-20
(左:全景、右:月部分等倍切り出し) 
素(テレコン無)のレンズで撮ってトリミングした方がマシです。

診断サービスに出してみました

解像度、というかピント精度に疑問のある2本を診断サービスに出してみることにしました。

旧OLYMPUSは修理に関しては比較的いいウワサが多かったので、OM SYSTEMでも大丈夫でしょう、と見込みではありましたが、出すことにしました。

診断サービスは、固定料金(1件6600円)で決められたメニューのチェックや清掃を受けられます。

そのメニューの中にレンズの調整(必要であれば)も含まれていたので、今回はそれに期待したのです。

安心パッケージというサブスク(550円/1か月)に入っていれば料金が半額になります。

最低1年マストなのでちょっと考えましたが、レンタルの割引も受けられるのでまあいいか、と思い今回は加入して、診断サービスを受けることにしました。

診断サービスの流れ

今回は概ね以下の様な手続き、やり取りで、期間は13日かかりましたが、早い方だと思います。

  • 2023/9/3 webで受付手続き
  • 2023/9/4 引き取り(日通が引き取り、日時は申込時に選べます)
  • 2023/9/7 電話連絡あり。追加診断を要否を聞かれ、要と回答。
  • 2023/9/12 電話連絡あり。追加診断でも異常なしとのこと。診断サービスのメニューを継続して返却を依頼
  • 2023/9/13 webページで状況が更新
  • 2023/9/14 オンライン修理受付サービスから正式に修理完了のメールあり
  • 2023/9/15 代引きで料金支払い受け取り

診断サービスでの詳細

申し込み手続き

2023/9/3にwebで受付の手続きをしました。

安心パッケージ購入済なのを、わざわざ追記する必要があるのにちょっとイラっとしましたが、なんとか申し込みしました。

ユーザー情報と連動していれば、わざわざ(安心パッケージ購入済とか)追記しなくてもいいのになぁ、とか思いました。

引き取りサービスを使用すれば、往復とも送料無料(キャンペーン中、だったからかも)で梱包材などの準備も個人がする必要なくいいことだらけなので使うことにしました。

引き取りは翌日午前中が選べた(申し込み手続きの時刻によるようです)ので、早い方がいいと思いそれにしました。

引き取り

受付の日時通り(2023/9/4 午前中)に日通が引き取りに来ました。

あらかじめ念のためにプチプチでくるんでおいたのですが、無くても大丈夫な精密機械用梱包材を持ってきてくれてました。

一応、プチプチに来るんだまま渡して、そのままさらに梱包して箱つめされました。

1アイテム1箱で、配送伝票も1アイテムごとでした。

診断結果の連絡

2023/9/7 午後(15時ぐらい)に、電話連絡があり診断結果の概要を説明されました。

  • 標準的なテストを一通り実施しいずれのレンズも、動作、解像度に関しては既定の範囲内で異常なし
  • 使用カメラとの組み合わせによっては調整が必要になる可能性もあり、画像ファイルを送っていただくことで再度状態を確認することも可能

ということで、画像ファイルを送付することにしました。

電話連絡を受けた日と同日の夕刻にメールで画像ファイルの送付に関する連絡があり、メールに添付して返信する形でファイルを送付しました。

追加診断結果の連絡

2023/9/12 午後(16時過ぎぐらい)に電話連絡があり、画像ファイルの解析による確認結果を説明されました。

  • 画像ファイルの解析からも異常なし
  • 結果の詳細に関して、電話での口頭説明かメールで送ることも可能 (メールで送付をお願いしました)
  • いずれにしても、レンズ側には調整が必要な異常は無く、あとは診断サービスのメニュー通り清掃を行って返却になる

予告の通り、追加診断の結果では異状ないため、診断サービスのメニュー通り清掃を行って返却になるが、それでよいかどうかの確認メールが届いたので、検査結果を拝承し返却をお願いします、との返信を送付しました。

診断サービス継続の連絡

2023/9/13 午後(14時過ぎぐらい)にメールで診断サービスの作業継続する旨の連絡がありました。

この時点で、webページの状況が更新されていました。

Webページでは、返却の発送予定が9/19になっていたので、もう少し早くならないかの問い合わせをメールで送付しました。

作業終了の連絡

2023/9/14 午後(17時前ぐらい)にメールで9/14付けで返却発送したとの連絡が問合せセンターからありました。

同日の17時過ぎに、オンライン修理受付サービスから正式に修理完了のメール連絡もあり、返送になりました。

受け取り

2023/9/15 午後(10時ぐらい)に代引きで料金支払い、診断サービスが終了しました。

安心パッケージに入っていると半額なので2本で6600円。いろいろ検査していただき、ピカピカになって戻ってきたので妥当なところでしょう。

まとめ

診断サービスそのものに関しては、丁寧に対応していただけて、大変満足のゆくものでした。

今回はハード的な調整には至りませんでしたが、適用になればちゃんとやってくれる、そういう期待感は得られました。

また、返送されてきたレンズ2本とも外見が本当に新品のようになってキレイになって(特にピント/ズームリングのギザギザ部分など)帰ってきたのにはちょっと驚きました。

 M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO。外見はピカピカになって帰ってきました。

清掃もプロがするとハンパないですね。これだけでも価値はありました。

しかし、肝心のピント精度に関しては、今回はやっぱりちょっと残念な結果でしたけど。

正常動作範囲内とはいえ、特にM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROに関してはテレコン付きでの運用を想定していただけにやっぱりがっかり。

正直なところ、ワタシにとっては使い物にならないシロモノです。

当面は、マイクロフォーサーズでは望遠域をM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROに託すことにして、それ以上の望遠域はSONY α(Aマウントの方)で、ということになりそうです。

最新のPROレンズは凄いってことがわかりました。