修理できて良かったモノ - tsukisama’s blog (支店)

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壊してしまったモノ

壊れたら又は壊してしまったらあきらめて捨てる、買い替える、が普通ですが、今回は後者(壊してしまった)なので修理してみました。

修理してダメだったら捨てよう、そう思ったのです。

なぜって? そりゃ、買値が結構高かったから。。。そのモノとはLEDライトで、2008年に約8000円で購入。しかも所謂アウトレット品でその値段だったので、定価だと買わなかったと思われるものです。

当時はLEDはまだ照明機器としてはあまり出回っておらず、デスクライトで十分輝度があるものは結構高かったです。その中でも安かったのがそれだった、ということです。 (株)エル光源のLFX1というもの(現行品は復刻盤でLFX1-Classicというようです)。

なぜ壊れた?

(株)エル光源さまは修理専門のWebページが今もあり、そこに修理、というか修理は自分でするので交換部品を購入できないかどうかを相談しました。

その問い合わせ内容が以下のとおりです。

「 2008/04/21に購入させていただきました。型番が不明ですがおそらく現在のLFX1-classicと同等の製品かと思います。(ライト部分の形状が同じ)。

長らく使用させていただいていたのですが、先日ACアダプタの調子が悪く(おそらく断線)、たまたま手元にあった同一口径のジャックをもつアダプタをうかつにも代わりに差し込んでしまいLEDを昇天させてしまいました。。。

つきましてはLEDの実装されている基板交換をしたいのですが、交換部分を購入することは可能でしょうか?LEDのみがダメになってしまっており、スタンド部分や基盤までの配線は断線等の問題はないことは弊方にて確認しております。」

なんともお恥ずかしい話ですが、書いている通りで、出力電圧を確認せず差し込んでしまって、過大電圧をかけてしまった、というわけです。最近の機器は5Vぐらいでしょ、というわけのわからない思い込みでやってしまいました(運悪く19Vだった)。

問い合わせの回答をいただくのに若干時間がかかりましたが、回答が遅れたことへのお詫びと共に、ご丁寧な回答をいただきました。

交換部品をお送りすることは可能
LED性能が良くなっているので、低電圧ACアダプタの購入を合わせてお勧め

との回答をいただき、お勧め通りに交換用基板とACアダプタ(元々5V仕様だったが、今回4.5V仕様とのこと)を購入しました。

部品代(￥2,500)＋送料（￥1,000）＝￥3,500（税抜）　税込合計金額：￥3,850

でした。決して激安っていうわけではないですが、修理用部品としてはむしろ妥当な値段だと思います。

新旧の基盤 (上が新)。LEDが格段に小さくなっている。これで同じ輝度になるとは、隔世の感。LEDは新旧ともにOSRAM社製のようです。

(左)スイッチも基板に合わせて変更。黒が新しいもの。アルミ(旧)からプラに変更されているのがちょっと寂しい。(右)修理の簡単なマニュアルが付いてました。要ははんだ付けしろってことです。

修理は当然? 基板の交換ですが、はんだ付けが必要ですので、こいつ(はんだごて)の出番です。

愛用のはんだごて。温度調整できるもっといいのが欲しいなぁ、と使うたびに思ってもう十数年。ワタシ的には結構使うのですが、以前妻は使っているワタシを珍しい動物を見るかのような目で見つめていました。。

こての温度が上がってはんだの中のペーストが溶けた時の匂いが結構好きです。サイバーな修理してる感がありテンションもやや高くなります。変態ですね。

基板交換は割とすんなりおわり、交換後電源につないでのテスト。無事点灯しました。

新しい基板のLEDは輝度が3段階調整可能。いずれも旧LEDより明るいような気がします。

修理完了して改めて各部を見てみました。今見ると、結構コストのかかった製品ということがわかります。高かったわけですね。

LED基板の入っているヘッドの裏は放熱板を兼ねた構造になっています。また土台はアルミ(無垢)でずしっと来る重さ。

修理して、修理できてよかったと思いました。(株)エル光源さまに修理完了の連絡とお礼メールを出しておきました。

株式会社エル光源御中

先日LFX1-Classic用基盤+ACアダプターを購入させていただき受取りました。
交換も無事完了し、使用できるようになりました。

LEDの大きさが大きく異なり、これで同等以上の明るさとは、隔世の感があります。
中身が完全に入れ替わったとは言え、アームや土台の外装は購入当時のままで、永く使用できるものはいいなと改めて思いました。

コスト削減のため一体成型で修理不可の使い捨て製品が多い中、修理(ほとんど入替でしたが。。)できる製品であったことに感謝いたします。
ありがとうございました。

メールに対して、ご丁寧な返信をいただきました。

内容に関してはそのまま添付するのはちょっと、と思いますので概要を記載しますと、

通常は修理品を送付いただいて弊社で修理返送としますが、今回は半田ごてのご使用が可能な方ということで部品のみの送付ということでできました。(なのでコスト的にはちょっと安くできた)
修理可能な製品が大多数だと思いますが、修理するまでのやり取りや修理品の往復費用などを含めるとコスト高となり買い替えの方が良いとの考え方が一般的になってしまってますね。

とのことでした。

サステナブルな、と最近言われてますが、これからはこうしていく、というのは良く聞きますが、これまで生産されたものに対してはあまり言及されてないような気がしますが、それはいいんでしょうかね? ちょっと疑問におもいます。

ともあれ、今回は修理できて本当によかった。

エル光源さんも言っておられましたが、あと10年は使えるようなので大事にしてゆきたいです。